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廃棄物を埋め立てる処分場には、安定型、管理型、遮断型の3つの種類があります。
安定型処分場は、産業廃棄物のうち、廃プラスチック、ゴムくず、金属くず、ガラス陶磁器くず、がれき類のいわゆる安定5品目である性状が安定して腐敗しない廃棄物を埋め立てる処分場で、遮水機能や水を処理する設備を有しない処分場です。
管理型処分場は、産業廃棄物(有害物質を多く含む特別管理産業廃棄物を除く)や焼却灰などの一般廃棄物の埋立処分に用いられる処分場です。
構造としては、地下水などの汚染を防ぐために、底にシートを張るなどの遮水を行い、雨水などの浸みだした水を集め、その水を浄化して放流する設備を備えた処分場です。
また、埋立廃棄物から重金属等の有害物質が溶出しても、浸出水を処理することにより、周辺の河川や地下水に影響を与えないようになっており、また、雨水等の洗い出し効果により、埋立廃棄物が時間の経過とともに、無害化、安定化する仕組みになっています。
遮断型処分場は、有害物質を多く含む廃棄物を埋め立てる処分場で、外周をコンクリートなどで厚く囲み、上部にも覆いを設けるなど、外界と遮断し雨水等の流入を完全に防ぐ仕組みとなっている処分場です。
現在、国内には、安定型処分場が約1,600施設、管理型の処分場が約3,000施設、遮断型処分場が約35施設ありますが、山梨県内には、現在稼働している処分場は、民間の安定型処分場が1施設と甲府市の一般廃棄物最終処分場1施設の計2施設あるだけです。