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オオタカモニタリング調査

 明野廃棄物最終処分場予定地周辺で、平成12年7月にオオタカの巣立ち幼鳥が確認され、処分場予定地近傍に猛禽類の古巣が確認されました。
  このため、(財)山梨県環境整備事業団では、「猛禽類保護の進め方」(旧環境庁 1996)を参考に、野鳥に詳しい地元の専門家の意見を踏まえながら平成12年9月より調査を実施し、平成13年に処分場予定地から約1km離れた場所でオオタカの繁殖を確認しました。
 この調査結果を受けて、平成13年10月には専門家の方々から「明野廃棄物最終処分場建設に伴うオオタカ保護策の提言」をいただき、その後は、この提言に基づいて以下のように、処分場予定地周辺におけるオオタカの繁殖状況を把握するため、モニタリング調査を実施しています。

オオタカモニタリング調査結果

  • 平成14年
    平成14年4月から7月にかけて現地調査を行い、平成13年と同じ営巣地でオオタカの営巣を観察し、2羽の巣立ちを確認しました。
  • 平成15年
    平成15年4月から7月にかけて現地調査を行い、平成13年と同じ営巣地でオオタカの営巣を観察し、3羽の巣立ちを確認しました。
  • 平成16~17年
    処分場建設候補地の見直しが行われていたため、モニタリング調査を中断しました。
  • 平成17年(古巣調査)
    平成17年11月に最終処分場予定地が再決定されたため、モニタリング調査を再開することとし、中断期間中のオオタカの繁殖状況を推測するための古巣調査を12月に実施して、平成13年と同じ営巣地で猛禽類の巣を確認しました。
  • 平成18年
    平成18年3月から7月にかけて現地調査を行い、平成13年と同じ営巣地で営巣を観察し、2羽の巣立ちを確認しました。 また、ボーリング調査や埋蔵文化財調査(立木伐採を含む)実施中のモニタリング調査も実施しましたが、オオタカへの影響は確認されませんでした。
  • 平成19年
    平成19年3月から7月にかけて現地調査を行い、平成13年と同じ営巣地で営巣を観察し、2羽の巣立ちを確認しました。また、処分場建設工事中も調査を実施しましたが、オオタカへの影響は確認されませんでした。
  • 平成20年
    平成20年3月から7月にかけて現地調査を行い、平成13年と同じ営巣地で営巣を観察し、推定で2羽の巣立ちを確認しました。また、処分場の建設工事による影響は確認されませんでした。
  • 平成21年
    平成21年4月の調査では、オオタカの営巣地がセンターの近傍に移動していることが確認されるとともに、搬入ルート沿いにも新たなオオタカの繁殖が確認されました。このためビデオを設置する等、センターの運営の影響について調査を行いましたが、いずれのペアも5月中旬までに繁殖を中断してしまいました。この時期には覆土、搬入車両及び見学者の制限を行っていたことから、事業による影響は確認されませんでした。
    → 調査結果
  • 平成22年
    平成22年4月の調査では、センター周辺の1箇所において、オオタカの営巣が確認されましたが、5月中旬には抱卵等は確認されず、繁殖は中断したものと判断されました。繁殖中断の原因に関して、センターの事業による直接的な影響については確認されず、造巣期における天候の影響が大きいのではないかとの意見で一致しました。
  • 平成23年の調査結果につきましては、以下の「平成23年度オオタカ保護連絡会議」をご覧ください。
  • 平成24年の調査結果につきましては、以下の「平成24年度オオタカ保護連絡会議」をご覧ください。
  • 平成25年の調査結果につきましては、以下の「平成25年度オオタカ保護連絡会議」をご覧ください。
  • 平成26年の調査結果につきましては、以下の「平成26年度オオタカ保護連絡会議」をご覧ください。

オオタカ保護連絡会議

「オオタカ保護策の提言」に基づき、モニタリング調査から得られた情報を速やかに猛禽類の専門家、地元自然保護団体、行政機関などに提供し、適切な対応を検討するために設置した「オオタカ保護連絡会議」の開催の状況は以下のとおりです。

平成18年度オオタカ保護連絡会議
平成19年度オオタカ保護連絡会議
平成20年度オオタカ保護連絡会議
平成21年度オオタカ保護連絡会議(1回目)
平成21年度オオタカ保護連絡会議(2回目)
平成22年度オオタカ保護連絡会議
平成23年度オオタカ保護連絡会議
平成24年度オオタカ保護連絡会議
平成25年度オオタカ保護連絡会議
平成26年度オオタカ保護連絡会議

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